日常生活でカタカナ語など英語由来の言葉を聞かない日はありません。「スマートフォン」「ウェブブラウザ」「システム」「サーバー」など、あげだしたらキリがありません。
このように我々が無意識に使っている英語ですが、じつは結構間違った言葉がまぎれ込んでいることはご存じでしょうか?
英語力の向上を目指す皆さんには是非ともこの記事を最後までご覧いただき、和製英語にお別れを告げていただきたいと思います。
それではいきましょう。
ワイシャツ
ワイシャツは和製英語です。正しくは
dress shirt ドレスシャート(ドレスシャツ)
といいます。
これに似た誤りとして、女性が着る「ワンピース」があります。海賊王の方じゃないですよ。正しくは
dress ドレス
です。上下一式になっている洋服を「ドレス」と呼び、それが結婚式用であれば「wedding dress」、パーティ用の豪華なものであれば「party dress」のようになります。
ちなみに、ややこしいのですが、ティーシャツ(T-shirt)は正しい英語です。
コンセント
電化製品の電源(プラグ)を差し込む穴です。これは正しくは
outlet アウトレット
といいます。
これまたややこしいのですが、「コンセント consent」という英単語は実在します。ただ、意味としては「同意する」とか「承認する」というものです。これがなぜ電源の差込口の意味になったのかは不明です。
ホッチキス
どんなに発音よく「ホッチキス!」と言ってもネイティブには伝わりません。正しくは
stapler ステイプラー
といいます。
また、ホッチキスの針のことを「staple ステイプル」といいます。ステイプルを留めるものだからステイプラーと覚えましょう。

ビニール袋
日常生活に欠かせないビニール袋ですが、正しくは
plastic bag プラスティックバッグ
といいます。
なお、環境問題もあり、現在は紙袋「papaer bag ペイパーバッグ」が増えてきていますので併せて覚えておきましょう。
シャープペンシル(シャーペン)
シャープペンシル(シャーペン)は
mechanical pencil メカニカルペンソー
といいます。
シャープペンシルは「とがった鉛筆」の意味になってしまいます。
ちなみにシャープペンシルという和製英語を命名したのは、あの家電大手のシャープだそうです。その後に社名にまでなっているあたり、目の付けどころがシャープ・・・
ノートパソコン
比較的正しい英語が使われているIT関係ですが、意外な落とし穴がありました。「ノートパソコン」は誤りです。正しくは
laptop ラップトップ
といいます。
「laptop computer」が正式ですが、ネイティブは一般的にlaptopと言いますね。
モーニングコール
ホテルのフロントに「明日の朝6時にモーニングコールを頼む」という時のモーニングコールは和製英語です。正しくは
wake-up call ウェイクアップコール
といいます。
テレビゲーム
クールジャパンの代表格のひとつ、「テレビゲーム」も実は和製英語です。正しくは
video game ヴィディオゲイム
といいます。
ちなみに少しマニアックですが、プレステなどの据え置き型ゲーム機は「video game console ヴィディオゲイムコンソウル」と言います。

スマート(スタイルの良い人の形容詞)
スタイルが良い人を見て「あの人スマートだよね」は間違いです。もちろん、smartという単語は存在しますが、用法が正しくありません。この場合は
slender スレンダー
といいます。
ちなみにsmartは「賢い、利口な」という意味です。ですのでsmart phoneは「賢い電話」ということになり、意味が通じるのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
身近なところにも和製英語がふんだんに散りばめられていましたね。
和製英語を聞くといつも思うのですが、「どうしてそうなった?」という語がいくつもあります。例えば上記でいうと、dress shirtを「ワイシャツ」と最初に言った人は、なぜわざわざ間違った単語に直したのか不思議でなりません。
「まぁ、ティーシャツが『T』の形だからこの長袖のシャツは『Y』シャツでいいだろ」的な感覚だったのでしょうか?
また、ことを更に複雑にしているのが「英単語としては実在しているけれど意味は通じない、または用法誤り」の和製英語です。上記でいえば「コンセント」です。なまじ英語として成立してしまうがゆえに混乱が大きくなります。
他にも「I love Tom because he is smart.」という文章も、ネイティブの感覚では「トムの頭の良さに惹かれて好きになった」はずが、日本人の頭の中では「トムは体型が良くてスタイル抜群だから好きになった」と誤変換されてしまいます。これではコミュニケーションがとれているとは言えません。
皆さんも今後数多くの和製英語にぶち当たることになるかと思いますが、あくまでネイティブが用いている正しい単語を使うようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。